ご無沙汰しております。
広島国語屋本舗現古館 館長の小林です。
今年は高校3年生が多く在籍しており、来る日も来る日も共通テスト過去問、問題集との睨めっこにいそしんでおります。
入試直前期に増えるのは、「読むスピード」についての相談ですね。
「読むのが遅くて時間内に解ききれません」と言うのですが、ほとんどの生徒の場合発想が逆なんですよ。
文章の内容を理解せずに、なぜか不思議と正答が浮かび上がってくることはありえません。
まして共通テストは選択肢問題。
正答以外の選択肢にはすべて罠が仕掛けられているわけで、文章の内容、問われている内容の正確な理解なくして正答を選ぶことはできません。
となると、文章の内容を、問われている内容・それに対する解答を、あらかじめ整理したうえで選択肢に向き合う必要があります。
同じ内容が書かれている場所はつなぎ、対比されている場所は比べ、文章を往復しながら理解は進んでいきます。
一直線に頭から最後まで読んで、それで内容が理解できることの方が不自然なのです。
当然、読むのには時間がかかります。
文章を理解し、問われていることへの想定解を作る。
この作業には時間をかけるべきなのです。
語彙の欠如やテーマへの無理解によって読むスピードが落ちている場合を除けば、読むのには時間がかかるものなのです。
では、どこで「制限時間」に間に合うように調整するのか。
解く時間を速くするんです。
文章の内容を理解し、問われていることを理解し、問われていることへの解答を作った状態で選択肢にあたる。
すると、問われていることに答えていない選択肢であったり、本文の内容と矛盾することが書かれている選択肢であったり、検討の余地もない選択肢は即座に落とすことができます。
一読するだけでは紛らわしく見える誤答肢も、誤答を作る際によく使われる技法を知ったうえで読んでいくと、明確な根拠をもって切れるようになります。
まずは、本文理解と問いの理解。
次に、問いに対する想定解の作成。
最後に、誤答肢の作り方を知った上での想定解と選択肢の比較作業。
どこに時間がかかけるべきかははっきりしますね。